
保護猫を我が家にお迎えして、約10年が経ちました。
どうしても猫と暮らしてみたくて、家族と話し合って実現しました。
一番心配していたのは、家が痛むのではないか、という点です。
床や柱は無塗装の無垢材を使っています。家を建ててから9年ほど経過した時でしたので、もうそれなりにキズや使用感がありました。
それでも、柱や壁が爪でキズだらけになってしまうのではないか?とても心配でした。
あれから10年、猫と一緒に暮らした結果と、自己流の修復方法をご紹介します。

- 猫を飼おうか迷っている方
- 木造の家や無垢フローリングで猫を飼うとどうなるか知りたい方
- キズの修復方法を参考にしたい方
キズはつく
結論から言うと、キズはつきます。ばっちり猫の爪痕と思われる3本線は、あちこちにあります。
ある程度覚悟していたとはいえ、見つけた時のショックは大きい・・・初めの頃は。まあ、段々慣れますが。
今となっては、それなりに家も古くなってきて、猫と関係なくできたキズ、何だかわからないキズもたくさんあり、あまり気にならなくなっています。

対策の仕方や、猫の性格にもよるので、一概には言えませんが、
うちの場合は、キズはありますが、キズだらけ、という状態ではないです。
初めから猫を飼う前提で素材などに気を配って建てた場合は別ですが、
新築ピカピカのお家で、キズは絶対につけたくない!という場合は、おすすめしません。
キズの種類
どんな傷がついているか、探してみました。
- 床 無塗装フローリング(チーク・メープル・ヒノキ)、一部塗装(メープル)、和室のみ畳
- 柱 無塗装杉
- 壁 珪藻土、壁紙、杉板
無塗装の床や柱は、塗装してあるものに比べて、かなりキズがつきやすいと思います。
我が家のフローリングについての記事はこちら
床
キズがつきやすい場所

- 階段
- 階段は無垢の杉材を使っています。杉の木は檜などと比べ柔らかく、キズがつきやすいです。それと階段を上がる時に、指先に力が入るせいもあると思います。階段を上がりきったところは、特にキズが目立ちます。
- 爪研ぎの周辺
- 爪研ぎ兼キャットタワーを置いている周辺の床は、細かい傷があります。爪研ぎの余韻?で触ってしまうんでしょうか。
- よく遊ぶ場所
- 猫じゃらしなどで遊ぶときに使う場所は、傷がつきやすいです。興奮して、おもちゃを掴もうとする時などに、床も引っ掻いてしまうためです。

柱
キズがつきやすい場所
- 棚などの近くにある柱
- 棚や家具などからジャンプして移動するときに、触ってしまうような場所

壁
壁には、珪藻土やビニールクロス(一部板張り)を使っていますが、猫によるキズはありませんでした。
家具
傷がつきやすい場所
- 布のソファの角や敷物
- 猫は、爪が引っかかりやすい麻などの織りが荒いタイプの生地が大好きです。そんな生地で作られたソファや椅子、絨毯などは要注意!ボロボロになってしまいます。引っ掻かれて糸が数本出てきたな、という状態がまた好物のようで、そこから更に加速します。一度経験し、それ以後は爪が引っかからないタイプの生地を選んでいます。

対策
気づいた時には遅かった、というのが我が家の実感ですが、それでもやっていることがあります。
爪研ぎを置く
一番は、猫がしっかり爪研ぎできる場所を作ること。これは大事。
うちで使っているのは、キャットタワーの脚が爪研ぎになっているもの。

以前は、床に置くタイプの爪研ぎも置いていましたが、あまり使わないので今はこれだけです。立って爪研ぎする方が、力が入るのか好きなようです。
カバーをする
心配な場所には、敷物を敷いたり、カバーをしたりします。
ホームセンターで購入した薄手の透明ビニールシートを使っています。
うちの猫
ここで、うちの猫をご紹介します。
保護猫 オス 白まじりのサバトラ 完全室内飼い。
我が家にやってきたとき、推定2〜3歳。

臆病すぎて、猫の譲渡会に連れて来られず、写真で参加。
それでも、私たちの目にとまり、数回会いにいき、譲渡となりました。
性格
慎重・怖がり。来客があると、とりあえず隠れるような子。知人が家に遊びにきても、姿を見れないということもよくありました。保護猫のため、懐くまで時間がかかりました。
最初の頃がウソのように、今ではとてつもない甘えん坊です。私の後を家中ついてまわり、寝る時も一緒。歳を取り、性格が丸くなったのか、来訪者にすりすりすることも増えました。
運動神経は、あまり良くも悪くもない、多分ごくフツー。
若い頃は、手すりや棚の上に上るのが好きで、お気に入りは冷蔵庫の上でした。
ケージやキャリーが嫌いなので、普段は家中どこでも自由に行けるようにしています。
ただ、怖がりなためか、棚に置いてあるモノを倒したり、落としたり、(音にビビる)
無理やり柱をよじ登ろうとしたり、カーテンに飛びついたり、というのは、あまり無かった。
つまり、わりと落ち着いたタイプの猫なのだろう、と思います。

高齢になってきたためか、今は更に落ち着いています。
キズの修復
よっぽど気になる場合は、自分たちで修復作業をします。何もなかったようにはなりませんが、あまり気にならない程度にはなります。
修復前

和室の畳と一部床張りの堺(スギ)の部分に、立派な傷を発見!
この傷が目立たなくなるよう作業してみました。
完全自己流ですので、参考程度に見ていただければ幸いです。
手順
1、紙やすりでこする
今回のキズ、結構深いので、紙やすりで軽く擦ってみました。目の粗いものから3種類使いました。
浅いキズなら、この工程は必要ないです。

2、水で濡らす
水分を含ませた布などで湿らせます。木材が水分を含んで膨らむためです。

一度軽くやっただけでは変化がなかったため、もう一度水滴を滴らせてビッタビタに湿らせました。

時間を置いて乾いた様子です。キズの凹みはだいぶ解消されました。

3、ワックスを塗る
水により、その部分だけ白っぽくなってしまったので、ワックスを軽く塗ります。
使用するのは、蜜蝋ワックスです。

※未晒し蜜蝋ワックスには、バター状のAタイプ(無垢材・集成材・ベニア合板・コルクタイルに使用可能)とマーガリン状のCタイプ(無垢材・集成材に使用可能)がありますが、うちはCタイプを使っています。若干塗り広げ易いようです。
布切れにほんの少しだけワックスを付けて、軽い力で塗ります。

ベッタリ塗ると、そこだけ色が濃ってしまうので、少しづつ! 足りなければ、重ね塗りします。

ワックスを塗った直後は、このようになりました。キズはわかりますが、目立たなくなりました。
修復後

少し引いた画面です。他にもキズがあるし、まあこのくらいで上出来かな。
目立つ場所にある気になるキズは、こんなやり方で修復しています。
ただ、全部はやりきれないので、あまり気にならないキズは放置です。

気にしないのが一番!
おわりに
今回は、猫がつける家のキズについてまとめてみました。
家の素材によって、かなり状況は違うと思いますが、猫を飼おうか迷っている方の参考になればと思います。
キズがつくことよりも、猫を飼うともっとたくさん得られるものがあるので、
猫を飼うことはオススメします。また記事に書きたいと思います。
読んでいただきありがとうございました。