グッズの充実度がすごい!ゴッホ展「家族つないだ画家の夢」

東京上野の東京都美術館にて、ゴッホ展を観てきました。

とにかく死ぬまでに綺麗なものをたくさん観たいという欲張りな私は、美術館が大好き。

アートの勉強をしたことなどなく、威張って語るものなど何もありませんが、ごくごく一般人の感想という視点で、読んでいただけると幸いです。

世界中で展示会が行われているゴッホですが、今回は家族の活躍に焦点を当てた展示でした。

弟テオの存在無くして、今の有名なゴッホも無いと思ってきましたが、テオの奥さんヨーと、その息子フィンセントの活躍が素晴らしかった!今回の展示を通して知りました。

概要

ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢

    Van Gogh’s Home:The Gogh Museum.

会期 2025年9月12日〜12月21日 東京都美術館(東京都台東区上野公園8−36)

時間 9:30ー17:30 金曜は20:00まで

料金 一般 2,300円  学生 1,300円  65歳以上 1,600円

主催 東京都美術館 NHK NHKプロモーション 東京新聞

協賛 NISSHA

後援 オランダ王国大使館

協力 KLMオランダ航空

東京都美術館入り口手前のポスター
natsu
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いつもながら、大賑わいでした

見どころ

残念ながら、会場内はイマーシブコーナー以外 撮影禁止でした。

ゴッホ美術館コレクション

ゴッホ家のコレクションが盛りだくさんです。ゴッホと弟のテオ、その子供フィンセントのコレクションは、当時活躍し始めた画家たちの作品は興味を惹きます。

ジョン・ピーター・ラッセルの描いたゴッホの肖像もありました。

ま〜いいものいっぱい持ってますよね。テオさん画商だもんね。

ゴッホのドローイングと手紙

イラスト入りのゴッホが書いた手紙4点が展示されています。こちらは初来日とのこと。

お手紙に、こんなにしっかり書き込んだスケッチがあったら嬉しい。贅沢だわ〜。気になったもの、全部書き留めるような生活をしていたんでしょうか。さすが画家。細かい字でびっしり書かれた文章にも、几帳面さを感じました。

黄色っぽく変色した便箋(ただの紙に見える)。文章の上から線を引いて訂正してあったり、字が大きくなったり小さくなったり、何かのシミが残ってたり、何とも味のある手紙たち。ああ、一文字一文字書き込んで、思いを伝えたかったのねと、デジタルとは違う、訴えかけるものを感じます。

こういうお手紙をきちんと保管してあることも尊いですよねえ。

ヨーの会計簿

ゴッホが拳銃で亡くなった半年後に病気で亡くなってしまったテオさん。画商だった彼は、たまに喧嘩しながらもゴッホを金銭的にも精神的にも長年支え続けました。これからゴッホの作品を広めていこうという時に、病気で倒れたとは、何とも無念だったでしょうね。

そしてその後、ゴッホの作品や手紙を受け継ぎ、世に出すために尽力したのが、テオの奥さんヨー!

彼女の活躍が本当に素晴らしい!私は今回の展示を観て、すっかりヨーのファンになりましたよ。

年表を見たら、子供がまだ1歳くらいの時にテオは亡くなったようです。そんな時に、テオの思いを引き継ぎ、ゴッホの作品を広める活動を始めるなんて、すごい!偉い!行動力も知性も持ち合わせたパワフルな女性だったろうと想像します。

そのヨーが付けていた会計簿が展示されていました。

ゴッホの作品を、どこにいくらで売却したというようなことが小さな字で、びっしりと記録されていました。そして家計簿のように、家の支出や修理の予定のような記録も。ヨーさん、とってもまめ!きちんと管理してたんですね。こんなものが見られるとは、ありがたや!ヨーさんも、後にこれが世界の人々に公開されてるなんてびっくりでしょうが。貴重な記録ですね。

ヨーが売却したゴッホの絵

3点紹介されていました。

  • ボートの浮かぶセーヌ川   個人蔵
  • モンマルトルの菜園     アムステルダム私立美術館
  • 1日の終わり(ミレーによる) メナード美術館 

そして、1924年 ロンドン・ナショナルギャラリーに「ひまわり」を売却となっていくのですね。

1点は、小牧市にあるメナード美術館のものなんですね〜。結構持ってる日本。

この後、ゴッホの「ひまわり」を観に、SOMPO美術館に俄然行きたくなりました!

イマーシブ・コーナー

最後に体験するのが、幅14メートルを超える空間。大画面に、ゴッホの作品やゆかりの写真などが映し出されます。写真が絵画に切り替わったり、絵画がアップになってこちらに迫ってきたり、迫力満点で楽し。

この空間のみ、撮影が許可されていました。人が多くて、うまく撮影できませんでしたが、載せておきます。

グッズ

最後のお楽しみ、ショップでのグッズ探し。いや〜、今回は悩みまくりました、欲しいものがありすぎて。

何でしょう、この充実度。すごいですよ、ストレートな正統派的なものはもちろん、ちょっとふざけて作ってみた的なものまで、たくさん。サンリオとのコラボもありました。

ぐるぐる何周もして、考えて考えて、選んだのがこちらです。

はい、迷ったら買うハンカチ!と、最近買いたくなるステッカー。このハンカチ、3色くらいあったかな、もう全色欲しいと思いました。ゴッホのスケッチ画を元にデザインしたこのシリーズ、いいですよね〜。椅子や猫などのステッカーも可愛すぎ。一瞬、全種類のステッカーを手に取りそうになりましたが、どこに貼るのさ、落ち着け自分、と言い聞かせました。

Tシャツもいいな、と思ったんですが、気に入ったデザインはサイズが欠けてて見送り。サイズがあったら、うっかり買ってましたね、危ない危ない。

魅力的な商品が山盛りで、とても危険ですのでご注意を。

終わりに

生前はほとんど絵が売れず、とても苦労したゴッホですが、テオのような頼れる兄弟に支えられていたというところに安堵感を覚えます。理解してくれる家族の存在って、大事。そういう人が1人でもいてくれたら、人間って頑張れると思います。

パンフレットの「拝啓、星になった兄へ。」のキャッチフレーズが泣ける。

死神のようにも、思慮深い落ち着いた男性のようにも見えるゴッホの肖像画。このパンフ、好きです。

そうは言っても、2人が喧嘩することもあったらしく、その辺も何か読んだりして、知りたくなっちゃいました。

今回の展示では、義理の妹ヨーの活躍が私的に最も心に残りました。ヨーさん素敵。

ゴッホの作品が認められ、私たちがこうしてゴッホの作品を見られるのは、家族の努力の賜物なんですね。ありがたやー。そう思うと、そういうサポートを受けられず、埋もれていったアーティストは、世の中にたくさんいたのではないかしら、などと考えてしまいます。

展示会には、平日の午前中に行きましたが、予想通りとても混雑していました。

土日祝と年末は予約必須のようです。

展示作品数は、それほど多くはありませんが、楽しめる展示会になっていました。

『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』
2025年7月5日(土)〜8月31日(日) 大阪市立美術館
2025年9月12日(金)〜12月21日(日) 東京都美術館
2026年1月3日(土)〜3月23日(月) 愛知県美術館

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